本記事は、
Speedcubing Advent Calendar 2016 11日目の記事です。
10日目は、ルーメソさんの「Roux Method – 簡単なSB手順の作り方」、
12日目は、ゆうさんの「FMCにおける各種期待値」です。
3×3×3目隠し練習用に特化したスクランブルアプリを作成しましたので、 本記事で公開します。
謝辞: 本ツールの開発には、 3×3×3目隠し2016年日本チャンピオンのYY氏 (@albleuk) が多大な協力してくれました。
Champly! 3x3x3 スクランブルジェネレータ for blders
私はこれまで、スクランブルツールとして、
を数年ほど前から公開してきました。
今回は続編としてYY氏の開発協力のもと目隠し練習用に特化したスクランブルツールとして、
Champly
を公開します。
これまでのツールでは「エッジのみのスクランブル」とか「コーナーのみのスクランブル」とか実装しましたが、
そのくらいの機能であれば csTimer 等にも備わっているので、
もっと新しい機能を追加するべきという要求がありました。
やりたいことのうち未実装の機能もまだありますが、 これまでの既存スクランブルツールにはないような目隠し練習用に使えそうな機能をもったツールの作成を目指しています。
目隠しのやり方を学ぶには、最近ではしゅうさんの目隠し講座が記憶に新しいですが、 本ツールは初学者への目隠し完成までをサポートします。
まず、次のようなオプション設定を試してみましょう。
出力されたスクランブルの1つを試してみましょう。
D' R2 U' F2 U R2 U2 R2 F' R D' U2 F U2 F' D2
エッジのうち6個のパーツ、コーナーのうち4個のパーツがすでに正しい位置にそろっていることが確認できると思います。
このように、指定した個数のエッジとコーナーが正しい位置にあり、そのほかのパーツがランダムに配置されるようなキューブのスクランブルを生成することができます。
私が考える目隠しの練習でもっとも大切なことはモチベーションを維持することです。 よくあるスクランブラが生成するような完全ランダムな状態にいきなり挑戦してしまうと、失敗を何度も重ねてしまって挫折してしまうことがありえるでしょう。 簡単なスクランブルで完成できる感動を感じて、徐々に実際の大会で使用されるような完全ランダムな状態に近づけていけばとてもスムーズに学習することができます。 目隠しで初めて成功するとめっちゃテンション上がります。 実際、私も初めて目隠し成功したときはCOとCPがほとんど揃っていたラッキースクランブルで分析もやりやすかったし分析結果も明確に記憶できたときでした(当時は、CO, CP, EO, EPを別々に処理する解法が主流でした)。 このツールで意図的にラッキースクランブルを作り出すことができるので、目隠し成功まで容易にステップアップすることができます。 揃っているエッジ、コーナー数を大きくしたものから挑戦して、徐々にその数値を減らしていき、最終的には完全ランダムな状態で目隠し成功させられるように挑戦できたらいいと思います。
普通のスクランブルに飽きたら、例えば次のようにEO, COを鬼にしたパラメータ設定で遊ぶことができます。
他にもぜひいろいろ試してみてください。
今回はまだ反映させていませんが、YY氏はループ個数をカウントする機能等も実装しているので、 今後はより付加的な機能を付け足してより目的に特化した練習ができるようなアプリを目指していきます。
いろいろ発展途上ですので、バグ等発見したら、@kotarotrd までお知らせくださればありがたいです。
来年2017年1月14日〜15日に川崎市で tribox Open という公式大会が開催されます。 開催種目に目隠しもあります。効率的に練習しましょう。
Champly! 3x3x3 スクランブルジェネレータ for blders
ではよろしくお願いします。